2012年5月12日土曜日

NHKの教育論

さっきたまたまテレビをつけてこんなにいい番組を見ました。
ニッポンのジレンマ

今日のテーマは「日本の教育」について

ゲストは4人。ほとんど東大卒。
その中の猪子さんは最近よくテレビに出ているようですが、
聖心の文化祭の時にちょっと話した人で(逆ナンパ?!)、徳島の有名な歯医者の息子だったので母に報告したことを覚えています。
で、最近母が「ちょっと、あのイノコが出てるよ!」とたけしのTVタックルを見て連絡して来て、古〜い記憶が掘り起こされました。

ま、イノコはどうでもいいんですが。

「教育」私の大好きなテーマ。
だったもんで、見入ってしまい、また勝手に論議に入って「うんうん」「そうじゃないでしょう」「やっと言ったね」などテレビに向かって話していると、
ルベンにとってテレビと話す事は相当おかしかったようです。(スペイン人はやらないんだろうか)

4人とも本当に博識で考えも深く、やっぱり私が考えているレベルとは違うところで議論が進んで、大変勉強になりました。

が、結局日本の受験勉強戦争を終わらせる為には、
子供達に本当に教育すべき事を施すためには、

多様性を認める、
子供を自立させる、

ということに尽きると思います。
この番組を見ていて、後半私ははっきりとそう思っていて、
本当にこの議論の中に割り込みたかったのですが、
最後の最後に、頭のいい論を展開していた東さん(作家/批評家)が、
「子供にはあらゆる変な人や、職業の人を見せるべき」と言って、いろいろな人生を歩む人がいる現実、それでやっていけることを教えるべき、だと言いました。

受験勉強して、偏差値の高い大学に入って、給料の高い会社に入って、四六時中働いて、
でも幸せを感じられるならそれでいいんです。

勉強しないで、高校を中退して、時給の低いスーパーマーケットで働いて、
でも幸せを感じられるならそれでいいんです。

世の中いろんな生き方があるし、いろいろな人がいる。
1つの方向に向かう事が果たして良いのだろうか?
人生の勝ち負け、なんて人と比べてどうするんだろう。

初等教育では、生きる上で最低限度の知識、常識、人間関係育成能力、体力を身につければいい。
社会性は周りの環境や親、家族、友達、先生との関係から身につけられる。

どうして日本の親は子供に(親の考える)安全な道が一番正しい、としてそれを子供に強要するのか?
ルベンと話して私なりに考えた事、
やはり日本人は、
自主性が尊重されていない。
過保護である。
年長者が何よりも正しい、とする考え方。
があると思います。
スペインでは、16歳でもう自分の人生というか道は決められる権利がある、と。
親の保護のもと勝手な事をするな、となったら家を出て自分で生活し始めると。
もし類いまれな才能があるにも関わらず、子供がその道からそれるようになってしまったら、親はその道に戻るよう手助けした方がいいかもしれない。でもそれでもその子が違う道に行きたいのなら、そうさせる。だってそれはその子の人生、決断だから。

本当にそう。

子供に任せる勇気。
無責任ではなく、見守る愛情。

かっこいいこと言ってますが、とりあえず今子供がいない私の考え方。
本当に子供を持ったら、考え方は変わるのかな。
でもなるべく、意見は言うけど干渉しない親になりたいな。
自分で何でも決めさせてやりたい。というか、決められないと困る。


と、教育について気づくと考えているわけです。
深夜もうすぐ3時。