ガンジス河ーヒンズー教徒の聖地『バラナシ』へ。
アグラから車で4時間ほど走った所から、夜行列車でバラナシへ入りました。
そのアグラからの車中、カーストの現実?をこの目で見た瞬間がありました。
夕方暗くなり始め、高速(と言っても草むらの道)を走っていた私たちの車。
前方に連なっている車が徐々に止まり始めたので、私たちの車も止まりました。
すると、突然前の車が後ろに動き出し、一同ぶつかる!と思った瞬間、私たちの運転手は即座にバックし、その後すぐ前の車も止まりました。
数秒後私たちの運転手さんは車を止め、車を降りて前に向かいました。
(何をするんだろう・・?)
運転手さんは前の車の運転席のドアを開け、2発ほど運転手を殴り、怒鳴り、冷静な表情で私たちの車に戻って来ました。
そんなに取り乱さず、いたって冷静に状況を説明しだしました。
どうやら、前の車の運転手は酔っぱらっていたようです。
私たちの運転手さんは、あのまま前の車が後退し私たちの車にぶつかっていたら、
車は使い物にならず、搬送料も高額になる。
また私たちの車の後ろにはバイクの人もいたので、その人は死んでいただろう、と。
確かに、大惨事になっていたことは間違いないですが、運転手のとった態度は正しかったのか?
私は悶々と考え、ルベンに自分の考えを伝えました。(日本語は誰もわからないので言いたい事が言えます。)
運転手が前の運転手を殴ってケンカにならなかったのは、カーストの差のせいだろう、と思います。
前の運転手はトラックの運転手で、おそらく私たちの運転手よりカーストが低いから、殴られても殴り返さない。
それを承知で殴った。
これが日本やヨーロッパだったら、間違いなくケンカになっていたでしょう。
お客さんを乗せた車を置いてケンカをするなんて、考えられません。
私はインドに居る間、このカースト/身分の違いをとても感じ、女性の事も軽視するなぁ、と感じました。
インド独立の父ガンジーも、カースト制度は仕事の区分に有効なので肯定的だったそうです。
今でもカースト制度は表向きには廃止された、とされていますが、未だ残っていて、皆が好きな職業につけるわけではありません。
トイレ番のカーストに生まれた子は、トイレ番の仕事以外にはつけないし、
道で牛のうんこを手づかみで掃除するカーストの人を触れる人はいません。
このカースト制度が根付いているから、インドは変わらないと強く実感しました。
10年前と全然変わらないインド。
もちろん経済は急成長していますが、貧富の差が広がるだけでしょう。
このカースト制度ゆえ、インド人の顔が皆悲しそうで、暗く見えました。
そんなわけで、写真を!
夜行列車乗るぞー
on the plat form
Let's take the night train!
just like that
お隣のご夫婦が話しかけてきました。
旦那さんは少々英語を話しますが、奥さんは全くだめ。
でも会話成立!
奥さんは、私たちが額に赤い丸を付けないことや、
鼻ピアス、ブレスレットなどをしないことに驚いていました。
インドというかヒンズー教では、結婚後女性はそのような装いをします。
テレサとオスカルは恋人同士で結婚していなく、
オスカルはルベンのお父さんではない、
ということを説明すると、2人は3秒ぐらい沈黙し驚きを隠せない様子でした。
とある駅で朝ご飯販売中
トイレの穴の下は外に通じていて、
汚物は全て線路へ。
今回列車内にねずみがいなかったことが、10年前と変わった事かな。
チャイ屋さんもいなかったなぁ。
ヒンズーの聖地バラナシ到着!
インド人は皆死ぬ前にバラナシへ移り住み、死はここで迎えるのが夢だそう。
そしてガンジス河に焼いた遺体を流します。
ホテルからリキシャでガンジス河へ♪
初リキシャは結構快適。
がんばれ、お兄さん!
ヒンズー教のお祭りでした!
この花を河に流す。
(花の代金を高くボッタくられた・・)
神様達も河に流す。
音楽と、人の熱気!
翌朝・・もガンジス河で日の出を拝む。
剃刀で髪そり中の坊や。
ものの5分で剃り上がり、走って河の中へザブン!
これ絵みたいだけど、こんな一瞬撮れました!
洗濯物乾かし中!
もちろん洗濯は河で。
テレサにポーズをお願いしたら、
ヨガのポーズ!
これ見たインド人が「Nice pose!」と声をかけてくれた。
ナマステ〜
歯医者さん
街で、あっという間に子供達に囲まれるオスカル
無邪気な笑顔は貴重。
洋服を買ったところでかわいい娘達が。
タクシーでホテルに戻りました。
このタクシー、ディズニーランドの乗り物みたいで、
バラナシの街を駆け巡る。
見るもの全て刺激的でした!
翌朝
ホテルのレストラン従業員さんと仲良くなって、
牛を飼っている友達の所に連れて行ってくれました。
地面は牛のうんこがいっぱいね。
うしのうんこの手形の壁。
テレサ初めてなのに上手〜
とれたて牛乳・・勧められたけどさすがに口には出来ず・・
ホテル
ここだけ雰囲気が違う。
オーナーは見るからに金持ちなインド人で、
帰る日のランチ代50%引き、と太っ腹なサービス頂きました。
飛行機でニューデリーへ♪
これ、ニューデリーのホテルのお部屋の向かい・・
この廃墟を見ながらの朝ご飯・・
周り。
ニューデリーのホテルは価格と質が見合わない所が多いそう。
ニューデリーの空港内のカフェにて♪
さぁネパールに行くぞ〜
インドにちょっぴり疲れていた私たちは、まだ見ぬネパールに期待いっぱいで飛行機に乗りました。。。
続く・・・
コメント連投すみませーん。
返信削除カースト、かなり考えさせられますよね。
帰ってからガンジーや路上生活者や貧困についての本を貪るように読んでます。
不可触民の子供と話すとその子供らしくない部分に何とも語れない悲しさが押し寄せ、子供が子供らしく生きられる国はなんて幸せなんだろう。と思いました。
その反面子供たちは生き生きしてたりして、カーストのせいで夢を見れない分それなりに楽しんじゃってるのかしら?なんて思ってもみたり。
(夢を見ない。ってこと自体日本人には考えられない感覚ではありますが。。。)
結局部外者があれこれ考えても、真実はひとつも見えないんですよね。。。
話変わって、私が乗った寝台列車はチャイ屋来ましたよ!
同じ部屋(?)のオヤジにちゃっかりおごってもらいましたww
インド人何気に結婚トーク好きですよね?!
私もあれこれ聞かれたので、あれこれ聞いたりして楽しかったです。
ってゆうか、人の席座ってて「そこ私のですけどー」って言うと申し訳なさそうにずれた。。。
いやいやいやいや、そこはどくとこでしょ!ずれるとこじゃないでしょ!ってゆうのでハートわしづかみされました。
レイナさんとインドトーク出来たらきっと楽しいだろうな~。
長々コメント失礼いたしましたー><
accoさん
返信削除いえいえ、いつもコメント本当にありがとうございます!
本当にインドに行くといろいろな事を考えさせられますよね。特殊な国です。
カーストのない自由な国、日本に生まれて良かったと思います、私は。
インドの運転手さんに、「日本にもかつて身分差があった」というと驚いていました。
どんな仕事をしていても大切なのはその人自身ですよね。
寝台列車にチャイ屋さんいましたか!
「チャーイチャイチャイチャイ」ですよね♪
ほんとほんと、accoさんとインドトークしたらオモシロそう!